ボーリング機械は用途により種々ありますが、ここでは地盤調査用として一般的に広く採用されているロータリー式機械ボーリングによる調査を紹介します。概念図はロータリー式ハンドフィード型ボーリング機械です。ボーリング機械は、エンジン等によりロッド先端の掘削治具(コアバーレル)を回転させるとともに、手動でこれらを地盤の中に圧入しながら掘削する。掘削中はハンドレバーの感触、スライム等の状態を注意深く観察し、土層ならびに地層の変化を正確に把握する。また、崩壊性の地盤については、孔壁保護のためベントナイト泥水やケーシングパイプの挿入などにより保護し、所定の原位置試験ならびに試料採取がスムーズに行えるようにする。
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