ボーリング調査(標準貫入試験)

      ボーリングとは、土質構成の把握および原位置試験や不撹乱試料の採取に適した孔(ボアホール)の形成を
      目的とし、標準貫入試験・孔内載荷試験・試料採取に必要な掘削孔径66〜116(o)の孔を掘ることです。
      貫入試験は、日本工業規格(JIS A 1219)で規定されている試験法であり、原位置における地盤の硬
      軟度、あるいは締まり具合の指標となる相対的指数N値の実測と試料採取およびその観察を目的として行
       う。  

ボーリング機械は用途により種々ありますが、ここでは地盤調査用として一般的に広く採用されているロータリー式機械ボーリングによる調査を紹介します。概念図はロータリー式ハンドフィード型ボーリング機械です。ボーリング機械は、エンジン等によりロッド先端の掘削治具(コアバーレル)を回転させるとともに、手動でこれらを地盤の中に圧入しながら掘削する。掘削中はハンドレバーの感触、スライム等の状態を注意深く観察し、土層ならびに地層の変化を正確に把握する。また、崩壊性の地盤については、孔壁保護のためベントナイト泥水やケーシングパイプの挿入などにより保護し、所定の原位置試験ならびに試料採取がスムーズに行えるようにする。 

        *ボーリング作業写真
*ハンドフィード式ロータリーボーリング用品概略図



*標準貫入試験作業写真
相対的指数N値とは、重量635N{63.5±0.5Kg}のハンマーを76±1(cm)自由落下させ、標準貫入試験用サンプラーを30(cm)打ち込むのに要する打撃数である。試験の結果は、柱状図に示すようにN値/貫入量として記録される。
   
        ボーリング柱状図拡大
*標準貫入試験概略図

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